2017年のブラジルの輸出は5年ぶりに上昇に転じ、また輸入も3年連続での減少から増加に転じ、2017年の貿易収支は、670億ドルの黒字計上で統計を取り始めた1989年以降では最高の黒字を計上している。
2017年の貿易収支が670億ドルの黒字を計上した要因として、原油の輸出量増加並びに自動車の輸出金額増加が牽引、2017年の原油輸出は前年比66.4%と大幅増加、また自動車輸出は前年比20万台増加している。
2017年の自動車輸出は、新たな自動車協定の締結並びにレアル高の為替が牽引、輸出台数は前年比43.9%増加、特にアルゼンチン向け自動車輸出は43%、チリ向けは98%それぞれ増加している。
2017年の貿易収支黒字670億ドルは、2016年の476億ドルを約200億ドル上回ったが、2018年の貿易収支は国内経済の回復に伴って輸入が大幅増加予想で、500億ドルの黒字に留まると予想されている。
2017年の輸出総額は前年比18.5%増加の2,177億ドル、輸入総額は10.5%増加の1,507億4,500万ドル、貿易収支黒字は40.5%増加の670億ドルを計上していると商工サービス省(MDIC)のマルコス・ペレイラ大臣は説明している。
2017年の主な輸出品目として、鉄鉱石の輸出量は中国並びに日本、マレーシアを中心に3.4%増加、大豆は中国並びにスペイン、タイなど33.2%増加、トウモロコシはイラン並びに米国、チリなど25.8%増加、パルプは中国並びに米国、おrンダなど3.2%増加している。
2017年の主な輸出金額では、大豆が34.1%増加、自動車はアルゼンチン並びにメキシコ、チリなど43.9%増加、パルプは14.8%増加、トラックは37.4%増加、アルミ派生品は、カナダ並びにノルウエー、アイスランドなど19.4%増加している。
また2017年の主な輸入品目として、製造業向け原材料は前年比16.8%増加、資本財向けパーツやアクセサリーは15.6%増加、燃料・潤滑油は42.8%増加した一方で、資本財は15.9%減少、輸送関連機器向けパーツは7.4%減少していた。(2018年1月3日付けエスタード紙)