商工サービス省(MDIC)の発表によると、今年初め11カ月間の貿易収支黒字は、前年同期の433億ドルを200億ドル近く上回る620億ドルに達して、記録を更新している。
今年初め11カ月間の輸出総額は、前同期比18.2%増加の2,001億5,400万ドル、輸入総額は9.6%増加の1,381億4,600万ドル、貿易総額は14.6%増加の3,383億100万ドルに達している。
今年初め11カ月間の貿易では輸出入額とも昨年同期を上回っており、輸出の平均価格は10.7%、輸出量は6.9%それぞれ増加、輸入の平均価格は3.7%、輸入量は5.8%それぞれ増加していると商工サービス省(MDIC)のアブラン・ネット総裁は説明している。
今年11月の輸出は前年同月比2.9%増加の166億8,800万ドル、輸入は14.7%増加の131億4,200万ドルをそれぞれ記録した一方で、貿易収支は25.4%減少の35億4,600万ドルに留まっている。
今年11月の貿易で特筆できるのは、農業・整地用の機械・装置が牽引した資本財輸入は、前年同月比10.8%と大幅に増加、2013年3月以降では初めて4カ月連続で増加している。
今年初め11カ月間のカテゴリー別貿易では、第一次産品輸出が前年同期比28%と大幅増加、半完成品は13.8%、完成品は9.0%それぞれ増加、第一次産品輸出では、原油並びに鉄鉱石、銅鉱石、大豆、牛肉、鶏肉、豚肉、原綿が増加している。
半完成品輸出では鉄くず、加工木材、粗糖、パルプ、大豆油、完成品輸出では燃料油、トラクター、整地用機械、自動車、トラック、圧延鋼板、製糖、自動車部品、履物、タイヤ、エンジンなどとなっている。
輸出相手地域としてアジアは26.9%占めてトップ、メルコスール地域は18.6%、米国17.3%、中近東16.0%、中央アメリカ・カリブは14.4%、オセアニア4.6%、ヨーロッパ連合4.1%。今年初め11カ月間の輸出先トップは中国の464億ドル、米国245億ドル、アルゼンチン160億ドル、オランダ86億ドル、日本48億ドルとなっている。
また今年初め11カ月間の輸入製品増加率比較では、燃料・潤滑油が前年同期比41.2%増加、中間財は10.7%、消費財7.5%それぞれ増加した一方で、資本財はマイナス13.5%、輸入地域ではオセアニアが59.7%増加、アジア15.1%、米国5.0%、メルコスール2.7%、ヨーロッパ連合は2.5%それぞれ増加、輸入相手国では中国が256億ドルでトップ、米国228億ドル、アルゼンチン87億ドル、ドイツ85億ドル、韓国は49億ドルを記録している。(2017年12月8日の商工サービス省(MDIC)サイトから抜粋)