7月の貿易収支は62億9,800万ドルの黒字を計上して6カ月連続で黒字を記録、また今年初め7か月間の貿易収支は、425億ドルの黒字を計上して統計を取り始めた1989年以降では記録を更新している。
連邦政府では今年の貿易収支は600億ドルを超えると予想、特に輸出金額は、農産物の国際コモディティ価格の上昇並びに2016年/2017年の穀物生産が記録更新の予想に伴って大幅に増加している。
第一次産品が牽引して輸出が増加している一方で、経済リセッションからの回復に伴って輸入も増加して輸出入とも増加しているとGO Associados社エコノミストのルイス・カステリ氏は指摘している。
今年初め7か月間の第一次産品輸出では、鉄鉱石並びに大豆、原油、パルプの輸出量がそれぞれ記録を更新、また自動車やトラック、冷凍豚肉、航空機向けエンジンの輸出金額も記録を更新している。
今年初め7か月間の輸出額は前年同期比18.7%増加、平均輸出価格は15.3%増加、輸出量も3.3%増加、今年初め7か月間の輸入額は前年同期比7.2%増加、平均輸入価格は4.1%増加、輸入量も2.9%増加している。
今年7月の輸出は前年同月比14.9%増加の188億ドル、輸入は6.1%増加の125億ドルを記録、7月の輸出では、特にエジプト向け生牛肉の輸出再開が牽引して38%増加している。
また今年7月の輸入ではエタノールの輸入は、国内のエタノール価格よりも安価な外国産エタノール輸入が前年同月比324%増加の6億6,700万ドルを記録、輸入量は13億リットルに急増している。
今年初め7か月間の石油派生品の輸出は、38億ドルに達して前年同期の9億8,300万ドルから大幅に増加、今年初め7か月間の石油派生品の輸出金額は18.7%増加の1,265億ドル、輸入は7.2%増加の839億6,500万ドルに留まっている。(2017年8月2日付けエスタード紙)