開発商工サービス省(MDIC)の発表によると、11月の輸出総額は162億2,000万ドル、輸入総額は114億6,300万ドル、貿易収支は47億5,800万ドルの黒字で統計を取り始めた1989年以来最高の黒字計上、昨年11月の貿易収支黒字11億9,800万ドルの4倍に相当する黒字を計上している。
また今年1月~11月までの貿易収支は、432億8,200万ドルの黒字を計上して前年同期の134億5,500万ドルの黒字を大幅に上回って記録を更新、今年の貿易収支の黒字幅は、450億ドル~500億ドルをMDICのアブラン・ネット長官は予想している。
伝統的に年末12月の貿易収支は黒字を計上しているために、今年の貿易収支は、2006年に記録した465億ドルの貿易収支黒字を更新する可能性があるとアブラン・ネット長官は予想している。
今年1月~11月までの石油派生品の貿易収支は、4億1,600万ドルの黒字を計上して初めて年間で黒字収支を計上する可能性があるとアブラン・ネット長官は予想している。
11月の1日当たりの平均輸出額は、2隻の国産プラットフォームFPSO輸出19億ドルの黒字が牽引して前年同月比17.5%と大幅増加、しかしプラットフォームFPSO輸出を除外すれば僅か3.6%増加に留まっていた。
昨年11月の1日当たりの平均輸出額は、6億9,000万ドルと昨年1年間平均の7億6,400万ドルを下回ったが、今年11月の1日当たりの平均輸出額は8億1,100万ドルと今年の年間平均の7億1,530万ドルを上回っているとブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長はコメントしている。
また11月の自動車輸出は前年同月比85%急増、また鉄鉱石並びに石油、砂糖などの国際コモディティ価格上昇も輸出総額増加につながっているとジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は説明している。(2016年12月2日付けヴァロール紙)