中国や新興国の経済成長に伴って2014年までの鉱物や農産物の国際コモディティ商品価格は上昇の一途を辿っていたが、中国の経済成長停滞などの要因で過去2年間の国際コモディティ商品価格は低迷している。
通商研究センター(Funcex)の調査によると、最近の国際コモディティ商品価格が低迷してきているにも関わらず、2009年以降のブラジルの5品目の第一次産品輸出比率は40%以上を占める。
2011年初め8か月間の鉄鉱石並びに大豆派生品、原油、粗糖、食肉派生品の第一次産品の5品目の輸出比率は46.6%、2014年初め8か月間では46.7%を占めていたにも関わらず、国際コモディティ商品価格低迷に伴って2016年初め8か月間では41.4%に下がっている。
鉄鉱石や大豆の国際コモディティ商品価格が上昇の一途を辿っていた2005年初め8か月間の5品目の第一次産品輸出比率は28.3%、2011年には46.6%まで上昇、この間の国際コモディティ商品価格は159%上昇した一方で、輸出量は37%増加に留まっている。
2011年2月の1トン当たりの鉄鉱石の国際コモディティ商品価格は190ドルまで高騰、2015年12月は40ドルまで下落、今年8月には60ドルまで回復したが、現在の価格は55ドルで推移、2011年初め8か月間のブラジルの鉄鉱石輸出額は300億ドルに達したが、今年同期は92億ドルに留まっている。
今年初め8か月間の大豆派生品輸出比率は、16.9%と2011年同期の10.5%から大幅に上昇、前記同様に原油輸出比率は8.7%から5.1%に減少、食肉派生品は7.6%、鉄鉱石は6.6%、粗糖は5.3%となっている。(2016年10月13日付けヴァロール紙)