開発商工省(MDIC)の発表によると、9月の貿易収支黒字は、38億ドルを記録して9月としては過去10年間で最高の黒字を計上、9月の輸出総額は158億ドル、輸入総額は119億8,700万ドル。
また9月の1日平均当たりの輸出額は前年同月比2.2%減少の7億5,190万ドル、輸入額は9.2%減少の5億7,080万ドル、9月の輸出製品の平均価格は前年同月比2.3%減少、輸出量は4.5%減少している。
今年初め9カ月間の輸出製品の平均価格は、前年同期比10.5%減少した一方で輸出量は6.1%増加、9月の国際コモディティ価格が上昇したアイテムとして大豆並びに鉄鉱石、コーヒー豆、粗糖が挙げられる。
旱魃の影響を受けているインドのサトウキビ生産が大幅に減少した影響で、世界2位の砂糖生産国から純輸入国へと転じる可能性があり、インドの大幅な減産の影響を受けて9月のブラジルの粗糖の輸出量は90%増加、輸出金額は前年同月比147%増加、今年初め9カ月間の貿易収支は362億ドルの黒字を計上している。
今年初め9カ月間の輸出総額は、国際コモディティ価格の減少などの要因で前年同期比4.6%減少の1,393億6,100万ドル、輸入総額は、ドル高の為替の影響を受けて23.9%減少の1,032億ドルに留まって貿易収支黒字が大幅に上昇している。
今年初め9カ月間の輸出相手国では日本並びに韓国、カナダ、メキシコが増加に転じた一方で、中国向け輸出は2.5%、米国7.4%、メルコスール域内11.5%、ヨーロッパ連合向け輸出は2.0%とそれぞれ減少している。
開発商工省(MDIC)輸出戦略担当のエルロン・ブランドン取締役は、今年初め9カ月間の貿易収支は361億7,500万ドルの黒字を計上、また年末にかけて鉄鉱石や航空機輸出増加に伴って、今年の貿易収支を450億ドル~500億ドルと予想している。
また4E Consultoria社エコノミストのブルーノ・ラヴィエリ氏は、10月の貿易収支黒字を30億ドルと予想、今年の貿易収支は425億ドルの黒字計上を予想している。(2016年10月4日付けエスタード紙)