8月のブラジルの輸入総額は、前年同月比8.3%減少の128億5,000万ドルに留まり、また今年初め8か月間の輸入総額は、前年同期比25.5%減少の912億1,000万ドルを記録している。
8月のブラジルの輸出総額は前年同月比0.2%微増の169億9,000万ドル、今年初め8か月間の輸出総額は前年同期比4.9%減少の1,235億7,000万ドルを記録、今年初め8か月間の輸入総額比率が輸出総額比率を大幅に下回った要因で、貿易収支黒字は大幅に上昇している。
8月のブラジルの貿易収支は、輸入の大幅減少並びに輸出の微増で41億4,000万ドルの黒字を計上、2006年8月に記録した45億5,400万ドルの黒字に次ぐ貿易収支黒字を計上している。
また今年初め8か月間の貿易収支黒字は、323億7,000万ドルを計上して統計を取り始めた1989年以降では最高の貿易収支黒字を記録、ブラジル貿易会(AEB)では今年の貿易黒字は500億ドルを突破する可能性があると予想している。
今年の貿易収支黒字を400億ドル、2017年の輸出は今年並みを予想している一方で、輸入はレアル高の為替傾向の影響で10%増加するとブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は予想している。
8月の輸出総額169億9,000万ドルの内訳では、第一次産品が前年同月比9.8%減少した一方で、完成品輸出は7.6%、半完成品輸出は13.6%それぞれ増加している。
また8月の中国向け輸出は前年同月比9.4%減少の30億ドル、輸入は18.5%減少の21億9,000万ドルで約8億ドルの貿易収支黒字を計上、今年初め8か月間の中国向け輸出は前年同期比1.1%増加の275億ドル、輸入は33.2%減少の154億4,000万ドル、貿易収支は120億6,000万ドルの黒字を計上している。
今年初め8か月間の中国向け輸出275億ドルは、ブラジルの同期の輸出総額1,235億7,000万ドルの輸出比率22.3%を占め昨年の20.95%から上昇、しかし今年初め8か月間の中国からの輸入154億4,000万ドルは、ブラジルの同期の輸入総額912億1,000万ドルの輸入比率では減少している。(2016年9月2日付けヴァロール紙)