開発商工省(MDIC)の発表によると、今年初め7か月間の貿易収支は、282億3,000万ドルの黒字を計上して1989年から統計を取り始めて最高の貿易収支黒字を計上している。
しかし今年初め7か月間の貿易収支黒字282億3,000万ドルは、輸入が経済リセッション並びにドル高の為替で前年同期比27.6%と大幅減少の784億ドルに留まり、また輸出は鉄鉱石や農産物の国際コモディティ価格減少や世界貿易の縮小などの要因で、前年同期比僅かに5.6%減少の1,066億ドルに留まったために貿易収支黒字が拡大している。
今年初め7か月間の輸入品目では燃料・潤滑油の輸入は前年同期比47.7%減少、消費財は27.9%減少、中間財は24.9%減少、資本財は20.2%減少と経済リセションに伴う需要減少でそれぞれ大幅に減少している。
また今年初め7か月間の輸出品目では、第一次産品輸出額は前年同期比9.1%減少の482億5,800万ドル、特に原油並びにコーヒー豆、鉄鉱石が輸出減少を牽引、完成品輸出では、自動車部品減少が牽引して2.3%減少の407億7,700万ドルとなっている。
7月の原油開発用プラットフォーム輸出は9億2,300万ドルを記録、今年7か月間のプラットフォーム輸出は前年同期比136%増加、半完成品輸出は僅かに0.2%増加の152億600万ドル、石油派生品の貿易収支は9億8,300万ドルの赤字を計上している。
7月の輸出は前年同月比3.5%減少の163億3,100万ドル、輸入は20.3%減少の117億5,200万ドル、貿易収支は45億7,800万ドルの黒字を計上している。(2016年8月2日付けヴァロール紙)