6月の貿易収支は、ドル高の為替の影響で輸出拡大並びに輸入の減少に伴って236億ドルの黒字を計上、6月の貿易収支黒字は統計を取り始めた1989年以降の同月としては、2007年に記録した206億ドルの黒字幅を大幅に上回って記録を更新している。
今年上半期の輸出総額は902億ドル、輸入総額は666億ドル、輸入消費財の平均価格は前年比10.8%、輸入量も20.1%それぞれ減少して貿易収支黒字が拡大している。
今年上半期の輸出総額は前年同期比5.9%減少、輸出量は9.8%増加したにも関わらず、輸出金額が14.8%と大幅に減少したために、輸出金額では前年同期比では減少に転じている。
今年上半期の原油並びに鉄鉱石、トウモロコシの輸出量は前年同期比では増加している一方で鉱物資源や農畜産製品の国際コモディティ価格が減少、今年上半期の自動車輸出は、アルゼンチン並びにメキシコ、コロンビア、チリ、パラグアイ、ウルグアイ向けに27万2,000台に達している。
過去1か月間のレアル通貨に対するドル高の為替は、ドル安傾向に傾いてきて輸出業者を憂慮させているにも関わらず、レアル通貨がドルに対してR$3.20まで上昇しても今年の貿易収支は450億ドル~500億ドルを記録すると予想されている。(2016年7月2日付けエスタード紙)