通商研究センター(Funcex)の発表によると、今年初め4か月間の輸出は、レアル通貨に対するドル高の為替の価格協商力が上昇して前年同期比約15.0%増加、先週には4自動車メーカーが輸出向け自動車増産のため製造ラインの従業員募集を開始している。
今年初め4か月間の輸出は前年同期比14.7%増加、特に繊維製品の輸出は27%、自動車は18%、機械・装置は17%、その他の輸送機械は17.3%、金属製品は13.4%とそれぞれ大幅に増加している。
アルゼンチンのマクリ新大統領は、クリスティーナ・キルチネル前政権の保護貿易主義から自由貿易主義に舵を切っており、今年はブラジルからアルゼンチン向け完成品輸出増加が期待されている。
また連邦政府は国内経済リセッションでの新車販売減少を補うために、ペルー並びにメキシコとの自動車貿易協定改善を促進すると予想、またドル高の為替並びに今年第1四半期のGDP伸び率はマイナス0.3%と予想以下に留まったために、今年の貿易収支は500億ドルを突破する可能性がある。
先週、ルノー社はアルゼンチン並びにチリ、コロンビア、ペルー向けの新車増産のためパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャエス工場の製造ラインの従業員550人を募集している。
またフォード社は、アルゼンチン向けKa車並びに EcoSport車の輸出のためバイア州カマサリ自動車工場の製造ラインの従業員180人を募集、GM社はアルゼンチン並びにメキシコ向けS10車の輸出のために、サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス工場の製造ラインの従業員200人を募集している。
GM社は、コロンビア向けコンパクトカーOnix車の輸出契約を結んで今年の新車輸出は前年比52%増加の10万台を見込んでおり、またメキシコとの自動車輸出契約更新を予定している。(2016年6月6日付けエスタード紙)