開発商工省(MDIC)の発表によると、9月の貿易収支は、ドル高の為替の影響で輸入製品輸出が大幅に減少して29億4,400万ドルの黒字を計上、2011年以降で9月の月間貿易収支黒字を更新、また今年初め9か月間の貿易収支は102億ドルの黒字を計上しており、昨年同期の貿易収支赤字7億4,200万ドルから一転して大幅な黒字を計上している。
9月の輸出総額は161億4,800万ドル、輸入総額は132億400万ドルで貿易収支は29億4,400万ドルの黒字を計上、調査対象の23商業銀行の大半は、9月の貿易収支黒字を20億ドル~25億ドルと予想していた。
9月の貿易収支黒字が大幅に上昇した特別要因として、石油の国際コモディティ価格減少並びに国内需要向け石油輸入減少に伴って、石油派生品の貿易収支が大幅に改善、今年9か月間の石油派生品の貿易収支は、前年同期比36億ドル減少の93億ドルの赤字に留まっている。
今年初め9か月間の輸出量は前年同期比7.2%増加したにも関わらず、国際コモディティ価格の減少に伴って輸出金額は21.6%減少、9月の1日当たりの平均輸出額は前年同期比13.8%減少の7億6,900万ドル、輸入は32.7%減少の6億2,800万ドルとなっている。
アルマンド・モンテイロ・ネット商工開発大臣(Armando Menteiro Neto)は、今年の貿易収支黒字を150億ドルと予想、また来年は250億ドルに達すると予想、昨年の貿易収支は45億ドルの赤字を計上していた。(2015年10月02日付けエスタード紙)