8月初め2週間の1日当たりの石油派生品・潤滑油輸入額は前年同期比82.3%下落の3010万ドルに留まり、また前月比では65.1%下落して今年の貿易収支が大幅に改善すると予想されている。
同期間の1日当たりの輸入総額は前年同期比36%減少の5億8,860万ドル、一方輸出総額は25.3%減少の7億2,820万ドルで貿易収支黒字は13億9,600万ドルを記録している。
石油派生品輸入減少の要因として、ブラジル国内経済停滞による石油需要の減少、レアル通貨に対するドル高の為替、石油派生品価格減少であるとブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ(Jose Augusto de Castro)会長は指摘している。
8月初め2週間の1日当たりの輸入金額が石油派生品・潤滑油輸入額を上回ったのは装置・機械セクターの9,540万ドル並びに電気・電子製品セクターの7,440万ドル、自動車セクターの5,420万ドル、有機・無機化学製品セクター5,010万ドルとなっている。
同期間までの今年の貿易収支は60億ドルの黒字を計上、年初の中銀フォーカスレポートでは50億ドルの黒字を予想していたが、最終フォーカスレポートでは80億ドルの黒字に上方修正している。
ブラジル経済のリセッション入りやレアル通貨に対するドル高の為替による輸入減少の影響で、今年7月の貿易収支黒字は80億6,400万ドルに達するとブラジル貿易会(AEB)では予想している。
また中国経済停滞による第一次産品の国際コモディティ価格減少並びに輸出促進するための中国通貨の切下げによる完成品価格の減少なども今後のブラジルの貿易収支に大きな影響を及ぼすと予想されている。(2015年8月18日付けエスタード紙)