今年初め5か月間のレアル通貨に対するドルの為替は、27.3%上昇した影響で製造業部門の輸出収益率は前年同期比10.7%増加したにも関わらず、鉱業部門の輸出収益率が3.25%減少したため鉱工業部門全体では1.8%減少している。
昨年初め5か月間のレアル通貨に対するドルの為替のインフレ指数を考慮しない名目インフレ指数の上昇率は、37.9%を記録した影響で輸出収益率は12.4%を記録していた。
今年初め5か月間の製造業部門の製造コストは4.9%増加、輸出価格は8.6%減少したために、今年初め5か月間のレアル通貨に対するドル為替の27.3%上昇を大幅に下回る輸出収益率となっている。
今年初め5か月間の鉱工業部門の輸出価格は石油や鉄鉱石などの国際コモディティ価格の下落が牽引して48.8%と大幅に下落、製造コストは3.8%減少したにも関わらず、輸出収益率は32.5%下落している。
今後数か月間の製造業の輸出収益率は、電力エネルギー料金値上げによる製造コストへの価格転嫁を余儀なくされ、またサービスコストやサラリー調整による人件費コストの値上げで悪化すると予想されている。(2015年7月13日付けヴァロール紙)