開発商工省(MDIC)の発表によると、3月の貿易収支は大豆の輸出が好調に推移したために4億5,800万ドルの黒字を計上したにも関わらず、今年第1四半期の貿易収支は55億5,700万ドルの赤字を計上している。
3月の1日当たりの平均輸出額は前年同期比16.8%減少、3月の輸出総額は前年同期の176億2,800万ドルから169億7,900万ドルに減少している。
3月の1日当たりの平均輸入額は前年同期比18.5%減少、3月の輸入総額は前年同期の175億1,000万ドルから165億2,100万ドルに減少している。
昨年の貿易収支は39億ドルの赤字を計上、今年はレアル通貨に対するドル高の為替が進行している効果がようやく輸出増加並びに輸入の減少傾向となってきているために、今年の貿易収支は6月もしくは7月から黒字に転じると予想されている。
3月の大豆輸出は前月比422.8%増加した一方で大豆の国際コモディティ価格が高値を維持していた昨年同月比では39.3%減少、現在の1トン当たりの大豆の国際コモディティ価格は395トン、米国を中心とした北半球の大豆生産が開始する下半期には大豆価格は減少すると予想されている。
今年第1四半期の貿易収支赤字は55億5,700万ドルで前年同期の60億7,800万ドルから減少、特に石油の国際コモディティ価格減少の影響で石油の今年第1四半期の貿易収支赤字は32億6,100万ドルと前年同期の45億4,800万ドルから大幅に減少している。
3月の米国向けの1日当たりの平均輸出額は前年同期比4.8%減少、輸入は16.8%減少、今年第1四半期の米国向けの1日当たりの輸出は前年同期比は同率であったが、輸入は13.7%減少している。
今年第1四半期の資本財の輸入は前年同期比10.9%減少の107億ドル、前期同様に原材料・中間財輸入は10%減少の221億ドル、消費財は11.5%減少の87億9,000万ドル、石油派生品は26.5%減少の67億4,000万ドルとなっている。
今年第1四半期の第一次産品の輸出は前年同期比21.2%減少の183億7,000万ドル、半製品は3.1%増加の68億3,000万ドル、完成品は10%減少の163億7,000万ドルとなっている。(2015年4月2日付けヴァロール紙)