2014年の製造業部門の貿易赤字は、付加価値の高い完成品の価格競争力の減少で588億6,000万ドルを計上、付加価値の低い完成品の輸出が製造業部門の70%を占めている。
2006年の製造業部門の貿易収支は321億7,000万ドルであったにも関わらず、毎年、付加価値の高い完成品の輸出減少に伴って、昨年の製造業部門の貿易収支は588億6,000万ドルの赤字を計上している。
2006年の鉱業部門の貿易収支は36億7,000万ドルの黒字であったが、鉄鉱石などの国際コモディティ価格の上昇に伴って昨年の鉱業部門の貿易収支は188億6,000万ドルの黒字を計上している。
2006年の農畜産部門の貿易収支黒字は81億1,000万ドル、昨年の農畜産部門の貿易収支は313億5,000万ドルの黒字を計上、2006年のその他の貿易収支は46億9,000万ドルの黒字を計上、昨年のその他の貿易収支は46億9,000万ドルの黒字を計上している。
製造業部門による税収は全体の1/3を占めているにも関わらず、ブラジル全体のGDPに占める割合はわずかに13%にとどまっているとサンパウロ州工業連盟(Fiesp)では指摘している。
全国工業連合(CNI)のジエゴ・ボノモ貿易担当部長は、ドル高の為替は輸出競争力にとっては追い風となるにも関わらず、連邦政府が税制改革をしなければブラジルの工業製品輸出の価格競争力は改善しないと説明している。(2015年3月9日付けエスタード紙)