2015年1月の貿易収支は鉄鉱石や石油の国際コモディティ価格の下落の影響を受けて31億7,000万ドルの赤字を計上、しかし昨年12月の41億ドルの赤字、昨年11月の40億ドルの赤字を下回っている。
今年1月の鉄鉱石の国際コモディティ価格は、前年同月比40%下落した影響で輸出額は52%下落、石油の輸出額は6.7%下落、今年のブラジルの貿易収支は世界経済の回復の不透明感増加で予測が難しい。
今年1月のアジア向け鉄鉱石の輸出は前年同月比12.4%減少、特に中国向けは経済成長率の低下に伴って35.3%減少した一方で、インドネシアやベトナム向けの鉄鉱石輸出は増加してきている。
今年1月の自動車輸出は外貨不足で輸入規制を行っているアルゼンチンや石油価格の下落で財政危機に直面しているヴェネズエラ向けの輸出不振の影響を受けて前年同月比58%下落している。
連邦政府はレアル通貨に対するドル高の為替や米国経済の改善などが進展すれば完成品の輸出増加につながると予想、昨年のブラジルの貿易収支は39億ドルの赤字を計上、今年の貿易収支は50億ドルの黒字を予想している。
1月の石油関連の貿易収支は6億8,500万ドルの赤字を計上したが、原油の輸出は96.8%増加、昨年1月の石油関連の貿易収支14億6,000万ドルの赤字から大幅に改善、昨年1年間の石油関連の貿易収支は160億ドルの赤字を計上していた。
1月の輸出総額は137億ドル、1日当たりの平均輸出額は前年同月比10.4%減少の6億5,260万ドル、輸入総額は168億7,000万ドル、1日当たりの平均輸入額は12%減少の8億300万ドルであった。
1月の半完成品の輸出は前年同月比3.1%増加、第一次産品は11.1%減少、完成品は14.6%減少、中国向け輸出は35.3%減少、アルゼンチン向けは26.1%減少、東ヨーロッパ向けは32.3%減少、アフリカ向けは32.6%減少、ヨーロッパ連合向けは7.8%減少、米国向けは6.0%減少、中近東向けは11.9%増加となっている。(2015年2月3日付けエスタード紙)