全国工業連合(CNI)では外貨不足で輸入規制を行っているアルゼンチン向け完成品の輸出が大幅に落ち込んでいるために、メキシコ並びにコロンビア、チリ、ペルー、エクアドル向け完成品の輸出開拓に積極的に取り組んでいる。
今年10カ月間のアルゼンチン向け完成品の輸出は108億ドル、ラテンアメリカの5カ国向け完成品の輸出総額は、アルゼンチン向け輸出の80%に相当する84億ドルとなっている。
昨年同期のラテンアメリカの5カ国向け完成品の輸出総額は、アルゼンチン向け輸出の57.5%にとどまっていたが、今年は大幅に増加してきており、WEG社並びに Romi社、 Metal-Plan社ではこれらの諸国向け輸出に力を入れている。
今年10カ月間のメキシコ向け完成品輸出は前年同期比3.63%増加、コロンビア向け輸出は2.87%増加、しかし今年10カ月間の完成品の輸出総額は前年同期比10.5%減少している。
今年10カ月間のアルゼンチン向け完成品の輸出は前年同期比29.1%下落、チリ向け輸出は15.2%減少、ペルー向け輸出は10.1%減少、エクアドル向け輸出は僅かに0.58%増加している。
今年9月からレアル通貨に対するドルの為替は大幅なドル高になってきて完成品の輸出には追い風となっているが、効果が表れるのは2015年になると予想されている。
工作機械メーカーのRomi社の今年9カ月間の輸出は前年同期比12%増加、支店を構えるメキシコを中心にペルー、エクアドル、コスタリカ、コロンビアで市場開拓を積極的に進めている。
今年10カ月間のメキシコ向け完成品輸出は26億2,000万ドル、コロンビアは18億5,000万ドル、エクアドルは6億2,000万ドル、ペルーは14億ドル、チリは19億4,000万ドルとなっている。(2014年11月18日付けヴァロール紙)