通商産業開発省(MDIC)の発表によると、今年8カ月間の第一次産品輸出は輸出額の50.4%を占めて1978年以来では最高を記録、大豆並びに鉄鉱石などの国際コモディティ価格は中国の景気減少に伴って大幅に減少している。
昨年の完成品の輸出は前年比7.0%減少の535億レアルであったが、鉄鉱石並びに大豆、原油、牛肉、トウモロコシなどの第一次産品輸出は、前年比4.7%増加の776億ドルであった。
今年1月の鉄鉱石の国際コモディティ価格は1トン当たり135ドルであったが、先週の鉄鉱石価格は81.9ドルと大幅に減少、資源大手ヴァーレ社の今年7カ月間の鉄鉱石の売上は、前年同期比10.8%減少の128億ドルと前年同期の144億ドルから大幅に減少している。
ヴァーレ社のムリロ・フェレイラ社長は中国の鉄鉱石在庫が減少し始めたために、今年末の鉄鉱石価格は1トン当たり95ドルに回復すると予想、ブラジル貿易会(AEB)では、今年の鉄鉱石輸出は前年比7.5%減少の300億5,500万ドルと予想している。
ブラジル貿易会では今年の1トン当たりの鉄鉱石の平均国際コモディティ価格は80ドル、2015年の鉄鉱石の平均国際コモディティ価格は65ドルを予想している。
国連食糧農業機関(FAO)では、今年の世界の穀物在庫は前年比6.0%増加の6億1,600万トンを予想、通商研究センター(Funcex)では今年のブラジルの貿易赤字を35億ドルと予想している。(2014年9月14日付けエスタード紙)