アルゼンチン政府は、外貨準備高が急速に減少しているために自動車や自動車パーツなどの完成品を中心に大きな輸入規制を導入している影響で、アルゼンチン向け輸出の60%を占める自動車関連製品の輸出が大幅に減少している。
今年第1四半期のブラジルの完成品輸出総額は、前年同期比15億6,000万ドル減少の182億ドルに留まっているが、そのうちアルゼンチン向け輸出は、前年同期比26%減少の32億8,000万ドルに留まっている。
今年第1四半期のアルゼンチン向け自動車輸出は前年同期比31.5%、自動車パーツは19.8%減少していると全国工業連合(CNI)のカルロス・アビジャオジ取締役は説明している。
明日、全国自動車工業会(Anfavea)のルイス・モアン会長は、ブラジリアでマウロ・ボルジェス商工開発相とアルゼンチン向け自動車輸出促進するための話し合いを予定している。
全国工業連合(CNI)の計算によるとアルゼンチンの外貨準備高は、アルゼンチンの輸入の4カ月分相当まで減少していると予想、2006年初めからでは外貨準備高が最も低いと予想している。
2005年のブラジルが占めるアルゼンチンの輸入比率は36.4%であったが、2013年は24.8%まで減少、しかし前記同様に中国が占めるアルゼンチンの輸入比率は5.3%から18.4%まで上昇していると全国工業連合(CNI)は説明している。
中国のアルゼンチン向け輸出増加に伴ってブラジルの輸出が減少しており、20011年から2013年までのブラジルからアルゼンチン向け輸出は、ブラジルの価格競争力の減少に伴って22億ドル減少している。(2014年4月24日付けエスタード紙)