3月の貿易収支は、1億1,200万ドルの黒字を計上して今年初めての黒字を記録したにも関わらず、3月の月間の貿易収支黒字は2001年以降では最低となっている。
今年初め3カ月間の貿易収支は、60億7,000万ドルの赤字を計上して過去最高の赤字を記録、石油派生品の輸入は、前年同期比12億6,000万ドル減少したにも関わらず、貿易収支赤字を牽引している。
3月の貿易収支は、消費財の輸入増加と農産品や鉄鉱石などのコモディティ価格の減少で輸出額が大幅に減少したものの、石油派生品の輸入減少で辛うじて貿易収支黒字を計上している。
3月の輸出額は、完成品や半製品の輸出減少で前年同月比4.0%減少の176億2,800万ドル、今年初め3カ月間の輸出は、海外需要の減少やコモディティ価格の減少、アルゼンチン政府の保護貿易政策採用による輸出減少で前年同期比4.1%減少している。
3月の輸出額176億2,800万ドルのうち93億ドルは大豆を中心とした第一次産品の輸出、また輸入総額は175億2,000万ドル、今年初め3カ月間の石油派生品の貿易収支は、45億4,800万ドルの赤字を計上している。
アルゼンチン政府は、ドルの流出を防ぐために自動車・自動車パーツなどに対して輸入制限をしているために、ブラジルはアルゼンチンの輸入業者に対してクレジット枠を設けて4月から実施を予定、今後は両国の貿易は拡大すると予想されている。
今年初め3カ月間のアルゼンチン向け輸出は前年同期比14.4%減少、アルゼンチンからの輸入は22.3%減少、昨年のヴェネズエラ向け輸出は前年比5.8%減少、ヴェネズエラからの輸入は8.5%減少、貿易収支は5億9,900万ドルの黒字を計上していた。(2014年4月2日付けエスタード紙)