2019年度のブラジル沿岸の石油事件関連の危機管理プロジェクトで受賞したラテンアメリカで唯一の港湾。
アスー港は国際港湾協会(IAPH)の世界サスナビリティ賞を獲得、6月24日のバーチャルセレモニーにおいて危機管理プロジェクトが広く認知された。アスー港は世界サスナビリティ賞の45立候補プロジェクトの中で6カテゴリーで唯一ラテンアアメリカ地域から賞を獲得。投票は今年2月から国際港湾協会(IAPH)サイトで一般投票、審査員は世界的に名の知れた港湾関係者で構成。
世界的大規模の港湾も賞レースに参加。アスー港は緊急時対応プロジェクトで港湾セキュリティ部門で受賞。緊急時対応プロジェクトは、2019年8月にブラジルの北東部地域の海岸まで到達した原油漏れ事故後に石油を含む可能性のある事件に対応するために、予防的、積極的かつ統合されたプロジェクトでアスー港と有能なエージェントの統合訓練することを目的としている。
港湾開発関連が設置されているサン・ジョアン・ダ・バ-ラ(RJ)の海岸に原油が到着する可能性を伴い、アチュ港では、港湾コミュニティ、地元のパートナーとの統合において顕著な役割を果たし、事故に対処するためのタスクフォースを作成した。このタスクフォースには、危機管理委員会の結成、公式データの監視、日報作成、訓練と模擬演習の実施、ドローンを使用した海岸や上空を含む監視が含まれている。
「この賞を受賞することは、特にこのカテゴリー受賞はアスー港の主な価値を強調する賞であり、安全な運営、パートナー間の協力、持続可能性へのコミットメント強調して非常に名誉である。私たちにとって、統合された行動を通じて予防的に行動し、緊急事態に積極的に対応し、環境や港湾コミュニティへのリスクを軽減することは、まだ若い港の能力の素晴らしい認識です。この賞は、私たちが正しい軌道に乗っていることを示し、前進するためのモチベーションとエネルギーをさらに与えてくれる」と、アスー港オペレーションのジョゼ・フィルモ最高経営責任者(CEO)は説明している。
原油がリオ州海岸に到達していれば、国内最大の民間休息保護区であるカルアラ民間遺産保護区(RPPN)や、すでに100万匹近くのカレッタ-カレッタ(Caretta-caretta)種の子亀を海に戻している海亀モニタリングプログラムなど、アスー港の重要なプロジェクトが直接影響を受けていた可能性があった。また地域の多くの住民は漁業に依存しているので、地域経済も損害を受ける可能性があった。
この原油漏れ事故は、石油に関する重大な事故として注目を集め、緊急時の準備と対応行動において港湾が果たすことができる重要な役割を強化した。このプロジェクトは世界の他の港湾がこの種の事件に対する計画の参考として機能することを証明している。
2019年8月に発生したブラジル沖での原油流出事故は、前例のない壊滅的な事件でブラジルの海岸線2,000km以上に達した。11州にまたがって5,000トン以上の石油廃棄物が沖合で回収、ブラジルで2012年以降に報告されたすべての石油関連事故の20倍以上の量に達しているが、原油流出の原因は未だに不明のままとなっている。
アスー港は2014年に活動開始されたことで、アチュ港は主要なオフショア流域でインフラと戦略的な位置で石油と天然ガスセグメントを擁している。民間港湾の企業として、石油、鉄鉱石、石炭、コークス、ボーキサイト、鉄くず、一般的な貨物、色々なプロジェクトなどを擁する。港湾面積は130km²、そのうち40km²の環境保全向けに確保されている。現在14企業で構成されている。
(IAPH) は2017年に国際港湾サスナビリティプログラムを作成。国連の17の持続可能な開発目標(SDGs)に導かれ、世界中の将来の港湾持続可能性の取り組みを改善し、サプライチェーンパートナーとの国際協力を促進することを目的としている。このプログラムは、IAPHが2008年に開始した世界港湾気候イニシアチブに基づいており、持続可能な開発の他の分野にも及びぶ。1955年に設立されたIAPHは、90カ国で約200の港湾と140の業界関連事業を代表するグローバルターミナルアライアンスとなっている。