Business Briefing Steel(BBS)の発表によると今月14日の中国の鉄鉱石スポット価格はトン当たり157ドルと前週の170ドル、9月初めの180ドルから40日間以内で13%下落している。
ブラデスコ・コレトール社アナリストのラファエル・ビーデルマン氏は来年第1四半期の中国のスポット価格は欧米の景気先行きの不透明感の増加の影響を受けて、155ドルと予想している。
また政府系ファンドの中央匯金公司は、中国の公社や建設部門に融資している中国銀行、中国建設銀行、中国工商銀行、中国農業銀行の4大国有銀行のA株を買い増す方針を発表、今後の経済成長率の伸び率の低下が予想されてきている。
昨年の中国の鉄鉱石輸入は6億トン、今年は6億7,000万トンが予想されているが、GDP伸び率が7.0%以上で推移すれば2015年には10億トンに達する可能性が見込まれている。
来年並びに2013年の平均鉄鉱石価格は131ドルと100ドルを割ることはないと予想、World Steel Association(WSA)ではBHP Billiton社が来年初めに鉄鉱石価格の新モデルを採用すると予想している。(2011年10月17日付けヴァロール紙)