ヴァーレ社は2006年10月に180億ドルを投資してカナダのニッケル生産会社インコ社を買収、しかしニッケル鉱山が集中するオンタリオ州サドベリー鉱山では会社側が「労働者が労働条件の大幅削減と雇用不安の増大を受け入れた場合だけ労働協約を更新する」と条件をつけてきたために、鉱山労働者3,500人がスト入りしていた。
ヴァーレ社は労働環境改善や環境改善プロジェクトを含む今後5年間の投資額98億ドルを発表、2011年には20億ドルの大型投資が予定されている。
サドベリー鉱山の塵灰汚染減少の環境プロジェクトには投資総額の20%相当の15億ドルから20億ドルを予定、しかしマニトバのニッケル精錬所閉鎖では500人の従業員の解雇は避けられない。
サドベリー鉱山のあるオンタリオ州に33億2,000万ドルを投資、サドベリー鉱山では40年ぶりの新鉱山開発となるTotten鉱山には3億5,000万ドルの投資が予定されている。
CliffDeep鉱山の開発プロジェクトは中止されていたが、開発再開を決定、また銅生産は年間10万トンに拡大するために大型投資を予定、リン酸鉱石の開発ではサスカチュワン州に24億4,000万ドルから29億ドルを投資して、年間290万トンの生産を予定している。(2010年11月18日付けエスタード紙)