鉄鉱石生産では世界3大メジャーのヴァーレ社の第3四半期の純益は鉄鉱石価格の大幅高騰と中国を中心とした需要の回復で、世界金融危機直前の2008年同期の記録を33.5%上回る105億5,400万レアルで記録を更新した。
また同期の純益は前年同期比253.4%と大幅に増加、売上は264億レアルと2008年第2四半期の記録を23.3%上回って記録を更新、前期比は39%増加している。
第3四半期の鉄鉱石の売上の46%は中国となったが、同社では来年上半期の中頃から先進国の鉄鉱石需要が拡大すると予想している。
同社の同期の投資総額は30億8,000万ドル、そのうちプロジェクト向け投資は19億200万ドル、開発・調査には3億4,600万ドル、既成工場の設備のメンテナンスなどに8億3300万ドルであった。
今年9カ月間の買収向け投資総額は63億7,000万ドル、そのうち肥料部門には57億8000万ドル、鉄鉱石5億ドル、石炭部門には9,200万ドルであった。
第3四半期の鉄鉱石並びペレットの販売は前年同期比7.8%増加の7,862万トン、今年9カ月間では19.6%増加の3億1387万トンであった。
第3四半期の1トン当たりの鉄鉱石価格は前年同期比124%増加の128ドル、前期比では39.5%、ペレットは193%増加の196ドルに達している。(2010年10月28日付けエスタード紙)