資源大手ヴァーレ社は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で資金調達に困難をきたしている中小規模のサプライヤー3000社に対して、4月末までに総額9億3,200万レアルに達する支払期限前の前払いを行う。
同社ではすでに新型コロナウイルス感染危機と時期を同じくしてサービス業者や原材料サプライヤーに対して総額5億2,100万レアルに達する前伊払いを実施していた経緯があった。
「ヴァーレ社が通常支払期間が60日の契約をサプライヤーと交わしているが、有事に等しい新型コロナウイルス感染拡大時の今、サプライヤー救済目的で現金払いを行っている」とBroadcast社ファイナンス担当のLuciano Siani取締役は説明している。
鉱業会社ヴァーレ社は、今月鉱物生産部門の中小サプライヤーの運転資金用として総額4億1,100万レアルを平均支払期間を85%短縮して提供して救いの手を差し伸べる。ヴァーレ社の前払い対象のサプライヤーやサービス提供企業として、清掃会社 ボイラー取扱い業務並びに足場組立業務などのサービス提供企業なども運転資金の前払いを受けている。
「ヴァーレ社ほどの資金に余裕のある大企業が大海を悠々と泳いでいるそばで、周囲の中小企業が溺れているのを見過ごすことはできない」とLuciano Siani取締役は指摘。ヴァーレ社は、新型コロナウイルス感染拡大が終焉すればサプライヤーへの支払は通常に戻ることを知っていると付け加えた。(2020年4月9日のエスタード紙サイトから抜粋)