資源大手ヴァーレ社の第2四半期の純益は、ドル高の為替で負債や通貨デリバティブに絡む為替差損を51億7,900万レアル計上したために、前年同期比84%下落の僅かに8億3,200万レアルに留まった。
ヴァーレ社の第1四半期の純益は、積極的な人件費や設備投資などによるコスト削減効果で70億3,300万レアルを計上していたが、第2四半期は、ドル高の為替が同社の負債増加につながって収益を悪化させている。
ヴァーレ社の負債の大半はドル建てのために、6月末の負債総額は、ドル高の為替の影響で前年同期比10.1%増加の236億800万ドルに膨れ上がっている。
昨年の上半期のヴァーレ社の純益は120億300万レアル、今年上半期の純益はドル高の為替による為替差損や鉄鉱石の国際コモディティ価格の減少などの要因で、70億3,000万レアルまで減少している。
第2四半期の1トン当たりの鉄鉱石価格は、前年同期比11.76%減少の99.21ドル、前四半期比では11.73%減少、第2四半期の鉄鉱石生産は、中国向け輸出が落ち込んだ影響で前年同期比9.1%減少の7,320万トンとなっている。(2013年8月8日付けエスタード紙)