2008年のリーマンブラザーズ銀行破綻をきっかけとした世界金融危機で世界の鉄鉱石需要が大幅に減少した影響で、ブラジルの鉄鉱石生産拡大計画は先送りされたために、オーストラリアに首位の座を明け渡した。
しかし、ヴェーレ社は200億ドルを投資して鉄鉱石生産が年間9,000万トンに達するパラー州セーラ・アズール鉱山の操業開始を2017年に予定しているために、今後5年以内にはブラジルの鉄鉱石生産が再び首位に返り咲くと予想されている。
過去数年間のヴァーレの鉄鉱石の生産拡大は世界の鉄鉱石需要の大幅減少で僅かに増加、2014年には世界最大級のパラー州カラジャス鉱山で更に4,000万トンの増産が見込まれている。
ヴァーレの年間の鉄鉱石生産は3億トンとリオ・チントの1億9,000万トンを大幅に上回って世界トップを維持、ヨーロッパの債務危機並びに中国の国内総生産(GDP)が7.0%から8.0%に留まると予想されているために、鉄鉱石の大きな需要拡大は見込めない。(2012年8月15日付けエスタード紙)