経済成長加速プログラム(PAC),ワールドカップやオリンピック開催が予定されているブラジルのインフレ整備部門の成長が見込まれているチャンスを逃さずに、韓国の現代重工はいち早くブラジルでマーケットシェアを獲得するために進出を予定している。
同社は販売マーケットに近くて部品調達がしやすく、質の良い労働力や優遇税制を提供する立地条件の整った場所を候補に挙げているが、サンパウロ州、ミナス、リオ並びにエスピリット・サント州が誘致合戦を展開している。
現代重工は2008年に工場建設プランを立てていたが、世界金融危機で先送りされていたにも関わらず、ロシアや米国進出に先駆けてブラジルに1億5,000万ドルを投資して工場を建設、2012年の操業を目指している。
現代重工のブラジルの販売代理店BMCは2008年に1,980台の建設機械を販売、金融危機後の昨年は990台まで減少、しかし今年はすでに700台を販売、年末までに2,000台の販売を予想している。
また同社は実業家エイケ・バチスタ氏が率いるEBXグループ企業である造船会社OSXに10%の資本参加をして、ブラジルの造船分野にも足がかりを築いている。
ワールドカップやオリンピック以外にも世界3位のベロ・モンテ水力発電所やサンパウロ経由のリオ-カンピーナス間の高速鉄道、トランスノルデスチーナ鉄道建設など大型プロジェクトが目白押しであり、建設機械部門は年率25%で増加しているために、現代重工は勝機と見込んで競合企業に先駆けてブラジルに進出する。(2010年4月16日付けエスタード紙)