世界金融危機で昨年末の建設不動産部門の株価は大幅に下落したが、今年のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は38.85%値上がりしているが、建設不動産部門の株価は86.5%と大幅に回復している。
連邦政府は建設不動産部門を活性化するために、今年3月に投資総額340億レアルに達する"私の家、私の暮らし"プロジェクトを発表して、建設業界に活気が出てきている。
建設不動産部門は数年前に新規株式公開(IPO)ブームで200億レアルに達する資金を調達していたが、世界金融危機で昨年末は企業の吸収合併が進んだ。
昨年末にはガフィーザ社がテンダ社、ヴェレモント社によるクラビン・セガル並びにアビアラ社の買収がそれぞれ行なわれた。
しかし新規の大型ビル建設や高級アパートなどの建設は縮小しているが、需要の大きい低所得者層向け住宅建設に多くの建設会社が軸足を移している。(2009年6月30日付けエスタード紙)