2006年からセメント需要が大幅に伸びてきており、住宅建設ブームの現在はセメント生産が消費に追いつかずに不足して価格も上昇してきている。
8月の過去12ヶ月間のセメント消費は前年同期比12%増加したが、価格はインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)6.0%を大幅に上回る28.7%まで上昇している。
ブラジルセメント生産最大手のヴォトランチン・セメントのミナスとサンパウロ州内のセメント工場が製造設備のメインテナンスのために2週間、操業中止した影響で市場への供給不足が価格を押上げた。
ヴォトランチン・セメントはブラジル国内のセメント市場の40%を占めて生産工場の操業中止は市場に大きく影響を与え、また国内セメント消費の77%は個人の消費となっている。(2008年9月29日付けエスタード紙)