世界金融危機の影響を受けて住宅購入向けクレジットの大幅な減少とブラジル国内経済の後退で、サンパウロ証券取引所(Bovespa)上場の建設不動産会社の株価が大幅に下落しており、最も安い株価は2レアル以下で大半は10レアル以下まで株価を下げている。
2006年から2007年にかけて多くの大手建設会社が新規株式公開(IPO)で資金を調達、クラビン・セガール社のIPO時の株価は15レアルであったが、今では87.6%も下落している。
またAbyara社のIPO時の株価は25レアルであったが、今では1.67レアルまで下落、Agra社の株価は83.6%、JHSF社の株価は75.4%とそれぞれIPO時から大幅な下落を記録している。
政策誘導金利(Selic)の低下、住宅ローンの拡大は建設不動産業界にとっては追い風になるが、一般的に景気が上向いてきても建設業界は少し遅れて景気が回復する。(2009年3月16日付けエスタード紙)