9月の世界金融危機以前は建設不動産ブームに沸いてセメントの消費が拡大、昨年1年間のセメント販売は前年比14.3%増加の5,110万トンを記録、世界ランクでは6位を記録している。
また昨年12月のセメント販売は前年同月比11.0%増加の390万トンを記録して過去10年間の12月としては最高の販売量を記録したが、毎年12月は休暇と雨季で販売量が減少する傾向にある。
しかし世界金融危機以後はクレジットの流動性縮小や与信の厳格化、消費者心理の冷え込みで住宅販売や新規プロジェクトが凍結しているために、今年のセメント消費は大幅な減少が見込まれている。
しかしセメントメーカーは増産のための大幅投資を行なってきており、年間の消費6,000万トンを50%上回る9,000万トンの供給体制の投資計画を擁している。
国内生産の40%を占めるヴォトランチン・セメントは2010年までに新規3工場を建設するが、2012年までに総額32億レアルの投資を計画している。(2009年1月13日付けガゼッタ・メルカンチル紙)