昨年の建設部門は世界金融危機前の住宅ブームで前年比8.6%の伸び率を記録したが、今年はクレジット縮小や先行き不透明感増加で大幅な縮小が見込まれており、業界では0.4%から最も楽観的な予想でも4.7%の伸び率に留まると予想している。
昨年10月の過去12ヶ月間のブラジル貯蓄貸付システム(SBPE)からのクレジットは294億レアルに達して前年同期比86%の大幅増加を記録したが、今後は失業不安などで長期住宅ローンでの住宅購入は大幅に減少すると見込まれている。
今年の建設業界では経済成長加速プログラム(PAC)のインフラ部門投資に期待しており、昨年11月の過去12ヶ月間の社会経済開発銀行(BNDES)のプロジェクト承認は462億レアルに達している。
2010年の大統領選挙に立候補すると予想されているジョゼ・セーラ聖州知事は今年の同州のインフラ投資を206億レアル、サンパウロ市郊外環状線に15億レアル、高速道路コンセッションや地下鉄延長に大型投資を予定している。(2009年1月6日付けヴァロール紙)