サンパウロ住宅登録協会(Arisp)の調査によると、2019年第1四半期のサンパウロ市内の住宅売買件数は、前年同期比11.3%増加の2万4,957軒、3月の過去12カ月間の住宅売買件数は15.0%増加の11万2,956軒を記録している。
サンパウロ市内の住宅売買件数が増加傾向を示しだしたのは2017年初めからであり、2012年のサンパウロ市内の住宅売買件数は、14万6,779軒をピークに2016年は8万9,650軒と40%前後と大幅に減少していたとサンパウロ住宅登録協会(Arisp)は指摘している。
今年のGDP伸び率が年初の2.5%前後からすでに1.3%前後まで下方修正されているために予想は難しいが、2017年初めから住宅売買件数は、順調に回復してきていると「FipeZap」社エコノミストのEduardo Zylberstajn氏は説明している。
今年第1四半期のサンパウロ市内の不動産売買では、アパート売買件数が54.3%を占めてトップ、次いで住宅は12.8%、土地9.5%、住宅用ビル8.2%、商業用テナント物件4.0%、商業用ビル0.6%、店舗0.5%、倉庫売買は0.1%、その他は10.0%であった。
3月の過去12カ月間の住宅ローン支払い遅延による差押物件は、前年同期比18.7%減少の1,823軒と売買件数の1.0%以下まで減少、昨年1年間の差押物件は1,921軒、2017年は2,256軒であった。(2019年6月3日付けエスタード紙)