連邦貯蓄金庫では、ブラジル貯蓄貸付システム(SBPE)による中産階級向けの住宅購入向けクレジットは2018年からの再開を予定しているが、年内では、大半の住宅購入向けクレジット枠の87億レアルを低所得者層の住宅購入クレジットに充てる。
ジウマ政権から開始された経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設プログラム“私の家、私の暮らし”プログラム対象で、家族の平均月間収入が4,000レアルまでの低所得者層向けの住宅購入に対して、連邦貯蓄金庫では87億レアルのクレジットを確保する。
中銀は国際的に活動する銀行等に信用リスク等を加味して、一定以上の自己資本比率を求める国際的統一基準であるバーゼル指数を最低でも10.5%以上維持するよう商業銀行に指導、連邦貯蓄金庫は、バーゼル指数を基準以上に維持するために、国庫庁への資金返済を交渉していた経緯があった。
連邦貯蓄金庫は、今年6月に金利が最も低い勤続期間保障基金(FGTS)の住宅購入向けクレジットを資金不足で停止していたが、住宅購入向けクレジットの86%に相当するクレジット枠は、家族の平均月間収入が4,000レアルまでの低所得者層向けに充てる。(2017年11月8日付けエスタード紙)