不動産業界の企業が加盟するサンパウロ不動産関連業者組合(Secovi-SP)の発表によると、今年8月のサンパウロ市内の新築住宅販売軒数は、低価格帯が牽引して前月比50.6%増加を記録している。
しかし8月の新築住宅販売の大半は、低価格の1寝室で863軒を販売したが、経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設プログラム“私の家、私の暮らし”による販売価格が18万レアル~24万レアルのFaixa2及びFaixa3が占めている。
サンパウロ不動産関連業者組合(Secovi-SP)の発表によると、8月の4寝室以上の高価格の新築住宅売出軒数113軒に対して、98軒が販売成約して業界関係者を驚かしている。
今年初め8か月間のサンパウロ市内の新築住宅販売軒数は、前年同期比20.8%増加の1万991軒となっている。過去2年間のサンパウロ市内の住宅販売は1寝室~2寝室が大半を占めていた。
今年初め8か月間のサンパウロ市内の新築住宅販売軒数は、前年同期比20.8%増加にも関わらず、サンパウロ不動産関連業者組合(Secovi-SP)チーフエコノミストのセルソ・ペトルーチ氏は、今年の新規住宅販売は前年比10%増加を予想している。
今年初め8か月間のサンパウロ市内の新築住宅売出軒数は、前年同期比11.7%増加の9,215軒となっているが、中級クラス向け以上の新築住宅売出軒数は減少傾向となっている。
今年8月の新築住宅の在庫件数は、新築住宅売出軒数の減少に伴って1万9,630軒まで減少、ピーク時の2万7,000軒の在庫から大幅に減少している。(2017年0月11日付けエスタード紙)