ジウマ大統領の最優先プロジェクトであった経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設プログラム“私の家、私の暮らし”の2011年~2014年に建設された住宅のうち48.9%に何らかの欠陥があると透明性・監察・監督省の調査で判明している。
調査対象の大衆住宅建設プログラムのFaixa1向け住宅は、サラリーが1,800レアルの低所得者層が対象で、調査された688カ所の集団住宅団地のうち336カ所の住宅で欠陥が発覚している。
大衆住宅建設プログラムの主な欠陥として、壁のひび割れが30.8%、漏水・雨漏り29%、配管関連の防水処理不良17.6%、屋根・外壁の水切り部材の設計ミスや施工不良12.3%が主なクレーム要因となっている。
調査対象のFaixa1向け住宅は18万9,763戸のうち9万3,000戸で何らかの欠陥が発生しているが、テーメル大統領は今年の大衆住宅建設プログラムによる住宅建設60万戸を予定、そのうちFaixa1向け住宅を17万戸、サラリーが4,000レアルまでのFaixa2並びにサラリーが9,000レアルまでのFaixa 3向け住宅を43万戸の建設を予定している。(2017年2月6日付けエスタード紙)