連邦警察によるジャヴァ・ジャット作戦の汚職問題に関係したアンドラーデ・グッチエレス社のエグゼクティヴは、報奨付証言で2014年のワールドカップ開催で試合が行われたサッカースタジアム建設のカルテル形成を認めた。
昨日、大手ゼネコン企業によるサッカースタジアム建設のカルテル形成を日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)が確認、アンドラーデ・グッチエレス社は、ジャヴァ・ジャット作戦による7件目の不正を認めている。
アンドラーデ・グッチエレス社による報奨付証言では、同社以外にオデブレヒト社並びにカマルゴ・コレア社、OAS社、ケイロース・ガルボン社、 Carioca Christiani Nielsen Engenharis社がカルテルを形成していた。
アンドラーデ・グッチエレス社では、カルテルが組まれて不正入札が行われたのは5カ所のスタジアムを認めており、また3カ所のスタジアム建設のカルテルを組まれた形跡があると示唆している。
同社ではリオ市のマラカナンアリーナ並びにペルナンブーコ州レシーフェ市のペルナンブーコアリーナ、ミナス州ベロ・オリゾンテ市のミネイロンアリーナのカルテル形成を証言しているが、その他の疑惑アリーナについては捜査の障害を防ぐために秘密保持が義務付けされている。
しかしBroadcastの報道では、ブラジリア市のマネー・ガリンシャアリーナ及びアマゾナス州マナウス市のアマゾニカアリーナの建設入札でもカルテル形成疑惑を否定していない。
ブラジリア市のマネー・ガリンシャアリーナの落札価格は14億レアルでワールドカップが開催されたアリーナでも最高価格となっており、連邦会計検査院(TCU)は不正価格疑惑を指摘している。
また経済防衛行政審議会(Cade)では、セアラー州フォルタレーザ市のカステロンアリーナ並びに北大河州ナタル市のヅーナスアリーナ、バイア州サルバドール市のフォンテ・ノーヴァアリーナのカルテル形成を疑っているが、アンドラーデ・グッチエレス社は、直接入札に参加していないために否定している。(2016年12月6日付けエスタード紙)