ラヴァ・ジャット作戦関連汚職で拘束されたオデブレヒトグループのマルセロ・オデブレヒト氏は、1年間にわたって黙秘を貫いてきたにも関わらず、グループ企業存続のために最高裁判所と司法取引証言(報奨付供述)で合意している。
Odebrecht Agroindustrial社は、2007年から積極的にエタノール燃料生産のために大型投資を行ってきたが、インフレ指数を抑制するために連邦政府によるガソリン価格の統制の影響でエタノール価格が低迷、負債を抱えていた多くのエタノールメーカーが倒産していた。
Odebrecht Agroindustrial社の負債総額は70億レアルに達しており、オデブレヒトグループは、企業再生のため銀行団から融資を受けるためグループ内で最も企業価値のあるブラスケン社の株式提供を余儀なくされている。
ブラジル銀行は、オデブレヒトグループに対する融資の担保としてブラスケン社の株式を譲渡されるため、ブラスケン社の持ち株35億レアル相当に上昇して最大の株主となる。
社会経済開発銀行(BNDES)もオデブレヒトグループからブラスケン社の株式譲渡で15億レアル、ブラデスコ銀行並びにイタウー銀行は10億レアル、サンタンデール銀行は2億レアルの株式を所有する。
オデブレヒトグループはブラスケン社の株式譲渡で銀行団から70億レアルの融資を受け、返済開始は5年後からで返済期間は13年間、またOdebrecht Oleo e Gas社の負債170億レアルでも銀行団と交渉している。(2016年7月20日付けエスタード紙)