サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の製造業部門雇用調査によると、4月の建設・不動産業界の失業者は1万7,400人に達して19カ月連続で失業者総数が雇用者総数を上回っており、建設業界の不況が鮮明となっている。
5月のブラジルの建設業界の雇用者総数は283万254人で名目雇用者総数は前月比0.61%減少、今年初め4か月間の失業者総数は7万2,900人、4月の過去12か月間の建設業部門の失業者総数は、39万8,200人に達しているとサンパウロ州住宅建設業者組合(Sinduscon)では発表している。
5月のサンパウロ州内の建設業部門の失業者は前月比0.33%減少の7,500人、また前年同月比9.73%減少して56カ月連続で失業者総数が雇用者総数を上回っている。
今年初め5か月間の失業者は前年同期比1.79%減少の4万1,000人に達しており、ラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題に派生する大手ゼネコンの公共事業への参加停止並びに公共投資の大幅削減の影響を受けている。(2016年6月18日付けエスタード紙)