ブラジル建設材料工業協会(Abramat)では、第1四半期の国内建材販売が予想を下回っているために、今年の建材販売は軒並み下方修正を余儀なくされると予想している。
今年第1四半期のインフレ指数を差引いた国内の実質建材販売は前年同期比17.3%と大幅に減少、今年の建材販売は前年比7.0%減少するとAbramat協会のヴァルテル・コヴェール会長は予想している。
今年の建材の小売販売は建材メーカーの経営者並びに一般消費者の景況感悪化に伴って前年比10%~12%減少をAbramat協会では予想、昨年の建材の小売販売は全体の55%を占めていた。
昨年4月から建材の小売販売は前年同月比で減少に転じているが、今年は4月から前年並みの売上予想、継続する経済リセッションやジウマ・ロウセフ大統領の罷免問題など政治危機が長引けば建材の小売販売は引き続き低調に推移すると予想している。
配管関連製品・玄関・室内ドア・サッシ・シャッターなどの建材メーカーTigre社の第1四半期の売上は前年同期比4.0%減少、今年の売り上げは前回予想の5.0%~15%から5.0%~11%と上限値のみを下方修正している。
Eliane Revestimentos Ceramicos社では、今年の売上は前回予想の前年比2.0%増加から1.0%増加に下方修正、今年第1四半期の国内の売上は僅かに0.7%増加に留まった一方で、輸出はドル高の為替の影響で価格競争力が上昇して24%と大幅に増加している。(2016年4月14日付けヴァロール紙)