ペトロブラス汚職を捜査する連邦警察の「ラバ・ジャット」作戦捜査対象となっているオデブレヒト社を筆頭とする一連のゼネコン大手に対する国庫庁の昨年のプロジェクト請負支払いは、前年比58.6%下落の14億1,000万レアルに留まっている。
2014年の「ラバ・ジャット」作戦捜査対象となっているゼネコン企業への国庫庁のプロジェクト請負支払い総額は2015年の2倍以上に相当する34億レアルであった。
また2014年の一般建設会社へのプロジェクト請負支払い総額は183億レアルであったが、昨年は国内経済の停滞に伴って30.6%減少の127億レアルで「ラバ・ジャット」疑惑グループへの支払いカット率に大幅に下回っている。
昨年の「ラバ・ジャット」作戦捜査対象となっている国庫庁のゼネコン企業へのプロジェクト請負支払い金額比較では、ガルボン・エンジェニャリア社は2014年の3億6,370万レアルから88.5%減少の僅かに4,200万レアルまで減少している。
前記同様にSchahin Engenharia社は1億110万レアルから87.3%減少の1,280万レアル、カマルゴ・コレア社は5億4,560万レアルから81.8%減少の9,910万レアル、ノルベルト・オデブレヒト社は11億3,030万レアルから76.1%減少の2億6,960万レアルとそれぞれ大幅に減少している。
また前記同様にUTC社は3億3,890万レアルから60.1%減少の1億3,540万レアル、OAS社は6,140万レアルから59.5%減少の2,490万レアル、アンドラーデ・グッチエレス社は1億3,250万レアルから58.4%減少の5,510万レアル、メンデス・ジュニオール社は3億9,010万レアルから39.0%減少の2億3,780万レアル、Engevix Engenharia社は4,120万レアルから26.0%減少の3,050万レアル、MPE社は2,620万レアルから10.4%減少の2,350万レアルに留まっている。
しかし前記同様にCarioca Christiani Nielsen Engenharia社は1,970万レアルから32.8%増加の2,610万レアルに増加、 Jaragua Equipamentos Indust社は390万レアルから72.3%増加の660万レアル、ケイロース・ガルボン社は2億5,020万レアルから78.7%増加の4億4,720万レアルと大幅に増加している。
2014年に国庫庁からの支払いトップはエンブラエル社の11億3,480万レアル、2位はオデブレヒト社の11億3,020万レアル、3位はAnhanguera Educacional社の9億4,670万レアル、ゼネコンのCentro Minas建設は6億250万レアルで9位、カマルゴ・コレア社は5億4,550万レアルで10位であった。
2015年は国内経済の停滞並びに財政支出削減政策の採用、「ラバ・ジャット」作戦捜査の影響で、ゼネコン大手ではケイロース・ガルボン社は4億4,710万レアルで8位、Transnordestina Logisticaは4億2,000万レアルで9位と2社に留まっている。(2016年3月1日付けヴァロール紙)