不動産業界の企業が加盟するサンパウロ不動産関連業者組合(Secovi-SP)の発表によると、8月のサンパウロ市内の新築住宅販売は前年同月比10.6%減少の1606軒に留まったにも関わらず、前月比では54.1%増加している。
8月のサンパウロ市内の新築住宅販売総額は前年同月比27.3%減少の7億6,800万レアルに留まったが、7月の新築住宅販売総額5億4,230万レアルを41.6%上回っている。
8月のサンパウロ市内の新築住宅販売の在庫軒数は2万6,949軒、ブラジル資産調査会社(Embraesp)の8月のサンパウロ市内の新築住宅販売リリース軒数は1,760軒で前月比113.3%増加、前年同月の2,405軒を26.8%下回っている。
今年8か月間のサンパウロ市内の新築住宅販売リリース軒数は1万2,238軒と前年同期比20%減少して住宅ブームの停滞が顕著になってきており、サンパウロ市の都市計画マスタープラン発表や新築住宅の在庫増加、政治経済危機などが住宅販売の足枷となっている。
8月のサンパウロ近郊都市圏の新築住宅販売は前月比7.9%減少の864軒、前年同月比では14.5%減少、また8月のサンパウロ近郊の都市圏の新築住宅販売リリース軒数は前月比51.4%減少、前年同月比では62.0%と大幅に減少している。(2015年10月14日付けエスタード紙)