ブラジルの20都市の広告に掲載された販売価格を基にまとめられる1平方メートル当たりの不動産価格動向指数「FipeZap指数」によると、9月の平均住宅価格は0.55%増加してインフレ指数を上回った。
また過去12カ月間の平均住宅価格はインフレ指数を上回る9.16%増加したにも関わらず、2011年以降では最低の平均住宅価格の伸び率となっており、住宅ブームの終焉に突入した可能性も否定できない。
今年9カ月間の1平方メートル当たりの平均住宅価格は5.4%上昇してインフレ指数を僅か1.0%上回ったにも関わらず、過去12カ月間では10カ月間減少してきてインフレ指数に近づいてきている。
6月から7月にかけての住宅販売はワールドカップの影響で減少していたが、8月以降は多くの建設中の住宅が完成したために住宅販売は回復傾向になる可能性もある。
売約済み住宅の解約率は、景気停滞による住宅購入の先送りや住宅購入向けクレジットの不承認などで15%に達しているとZap社のエドアルド・シャエフェール社長は説明している。
9月の20都市のインフレ指数を差引いた実質住宅価格が減少した都市は、サンパウロ市で1平方メートルの平均価格は1万793レアル並びにリオ市は8,277レアルとなっている。(2014年10月3日付けエスタード紙)