ブラジルの16都市の広告に掲載された販売価格を基にまとめられる1平方メートル当たりの不動産価格動向指数「FipeZap指数」によると、今年上半期の住宅価格の値上がりは、3.49%とインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を下回ると予想されている。
昨年上半期の1平方メートル当たりの住宅価格の平均値上がり幅は6.1%であったが、今年上半期の平均値上がり幅は3.49%と安定してきていると「FipeZap指数」を発表する関連企業コーディネーターであるエドアルド・ジルベルアタジュン氏は説明している。
6月の16都市の1平方メートル当たりの平均住宅価格は、0.5%増加してインフレ指数予想0.34%よりも上昇すると見込まれているが、前年同月比では10.9%と大幅に上昇している。
6月の16都市の1平方メートル当たりの平均住宅価格は5都市で減少に転じており、ブラジリア市はマイナス0.18%、クリチーバ市はマイナス0.51%、ヴィーリャ・ヴェーリャ市はマイナス0.21%、サント・アンドレ市はマイナス0.25%、サン・ベルナルド・ド・カンポ市はマイナス0.25%であった。
6月のリオ市の1平方メートル当たりの平均住宅価格は0.37%増加したにも関わらず、2008年3月以降では最小の値上がり幅を記録、リオ市レブロン地区の1平方メートル当たりの平均住宅価格は2万2,483レアルで最高価格を維持している。
サンパウロ市の1平方メートル当たりの平均住宅価格はブラジリア市を抜いて2位に上昇、サンパウロ市のヴィラ・ノーヴァ・コンセイソン地区は1万3,967レアル、16都市の平均は7,531レアルとなっている。(2014年7月3日付けエスタード紙)