ブラジルの16都市の広告に掲載された販売価格を基にまとめられる1平方メートル当たりの不動産価格動向指数「FipeZap指数」によると、今年初め4カ月間の住宅価格は、インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の2.99%よりも0.5%下落している。
インフレ指数のIPCAを上回ったのはフォルタレーザ市の1.1%上昇、リオ市は1.0%上昇、最も下落幅が大きかったのはポルト・アレグレ市のマイナス4.5%、ブラジリア市のマイナス3.1%、クリチーバ市のマイナス2.6%となっている。
1平方メートル当たりの不動産価格動向指数「FipeZap指数」は,5カ月連続で減少しており、今年1月は16都市のうち6都市の住宅価格が減少、2月は9都市、3月は12都市で住宅価格が減少している。
今年1四半期のサンパウロ市内のタツアペ地区の新築住宅価格は4.0%減少しており、今年第1四半期のサンパウロ都市圏の新築アパートは、49棟で3,908軒と前年同期の116棟で5,321軒を大幅に下回っている。
過去数年間は不動産ブームを謳歌していて投資目的で住宅を購入した人は、住宅価格が下落する前に売り出し始めているために、今後は住宅価格の下落に拍車がかかる可能性が指摘されている。(2014年5月6日付けエスタード紙)