11月の過去12カ月間の経済調査院(Fipe)の名目住宅価格指数は13.8%上昇したが、中銀のフォーカスレポートのインフレ指数5.9%を差引いた実質住宅価格の値上がりは7.9%となっている。
大半の住宅関連エコノミストは、今年の住宅販売価格並びに住宅販売件数は減少に転じると予想していたにも関わらず、失業率が低率で推移して実質賃金の上昇、住宅向けクレジットの拡大などの要因で好調に推移している。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、リオ市の失業率は全国平均の5.2%を下回る4.6%で推移しており、リオ市の1平方メートル当たりの平均住宅価格は9812レアルと最も高い。
2010年から2011年にかけての住宅ブーム時の住宅販売価格は、毎月2.5%上昇していたが、過去数カ月間の住宅販売価格は1.0%前後の上昇で推移している。
11月のフロリアノポリス市の平均住宅価格は前月比2.3%上昇して1平方メートル当たり5080レアル、ベロ・オリゾンテ市は2.2%、クリチーバ市並びにヴィトリア市2.1%、フォルタレーザ市は1.9%それぞれ上昇している。
11月のサルバドール市の平均住宅価格は前月比0.1%上昇、サン・ベルナルド・ド・カンポス市は0.7%、ブラジリア市は0.8%それぞれ上昇している。(2013年12月4日付けエスタード紙)