サンパウロ商用・住宅不動産売買・賃貸・管理業者組合(Secovi)の統計によると、6月のサンパウロ市の新築住宅販売は前年同月比32%減少の1,846軒、前月比では32.3%減少している。
今年上半期のサンパウロ市の新築住宅販売は、前年同期比2.6%減少の1万1,981軒に留まって、Secovi組合の今年の予想である前年比10%増加の3万1,000軒を大幅に下回っている。
上半期の新築住宅の販売総額は、60億レアルと前年同期の61億レアルを僅かに下回っており、7月の新築住宅売出軒数は前年同月比57.1%減少、前月比でも39%減少している。
ブラジル資産調査会社(Embraesp)の調査によると、上半期の新築住宅売出軒数は前年同期比37.2%減少の8,862軒、Secovi組合では、今年の新築住宅売出軒数は前年比21%減少を予想している。
政策誘導金利(Selic)が8.5%以下に引き下げられポウパンサ預金の金利が大幅に下がってきて投資の魅力を失ってきており、Secovi組合のクラウジオ・ベルナルデス会長は、住宅への投資は確定金利付きファンドなどへの投資よりも魅力的になってきていると説明している。(2012年8月9日付けエスタード紙)