5月の6大都市圏並びに連邦直轄地ブラジリア市の1平方メートル当たりの住宅価格は0.9%増加に留まって、経済調査院(Fipe)が調査を開始した2010年9月からでは最も小さな伸び率に留まっている。
低い失業率並びにインフレを上回る実質賃金の上昇、低金利で長期返済型の住宅クレジットの拡大などで、過去数年間に亘って住宅ブームが継続していたために、住宅価格の上昇が続いていた。
5月の住宅価格は、調査対象の7都市圏のうち3都市圏でインフレ指数を下回る伸び率に留まり、4月のサルバドール市の住宅価格はマイナス0.6%、5月はマイナス1.3%と2カ月連続で低下している。
しかし、5月のベロ・オリゾンテ市の住宅価格は0.43%、ブラジリア市も0.46%とそれぞれ増加、5月のサンパウロ市の住宅価格は1.2%増加、今年5カ月間では6.3%増加しているにも関わらず、昨年同期の12%の値上がりの半分に低下している。
7都市圏の1平方メートル当たりの平均住宅価格は6,594レアル、最も高いのはブラジリア市の8,254レアル、リオ市が7,991レアルで2位、サンパウロ市は6,448レアル、最も住宅価格が低かったのはサルバドール市の3,618レアルであった。(2012年6月5日付けエスタード紙)