経済省通商局(Secex)並びにブラジル冷凍業者協会(Abrafrigo)の共同調査によると、2020年のブラジルの生肉並びに加工された牛肉輸出量は、中国向け輸出が牽引して前年比7.5%増加の201万6,000トン、また輸出総額は10.5%の二桁増加の84億ドルを記録している。
しかし昨年12月の牛肉輸出量は、前年同月比3.3%減少の16万8,200トン、輸出金額は11.5%減少の7億4,100万ドルとそれぞれ減少を記録していた。
昨年の中国並びに香港向け牛肉輸出は、前年の58.6%に相当する118万3,000トン、輸出金額は前年の60.7%相当する51億ドルに達している。
中国に次いでエジプト向け輸出は、前年比23.0%減少の12万8,000トン、3位にはチリ向けで18.2%減少の9万400トン、米国向け牛肉輸出は、53.8%増加の5万9,500トンであった。
2021年のブラジルの牛肉輸出は、中国以外にもヨーロッパでのCOVID-19対応のワクチン接種開始及び世界経済の回復に伴って、ヨーロッパ連合やアラブ諸国、新市場向け輸出が期待されている。
ブラジル冷凍業者協会(Abrafrigo)では2021年の牛肉輸出は、欧米やアジアでのCOVID-19ワクチン接種拡大や外食増加に伴う牛肉消費で前年比5.0%増加を予想している。